アメリカで今起こっていることは銀行強盗ではない。

ほんとはトロントでおすすめなアイスクリーム屋さんを紹介する記事を書こうと思っていたのですが、それよりも伝えるべきことがあるかなと思い今回は今アメリカで起こっている黒人死亡事件、それに伴うプロテストについて書いていこうと思います。

日本では今アメリカで起こっていることがあまり深く報道されていないし、Twitterなどをみてもスーパーや銀行やLVが襲われている動画ばかりが拡散されているのを見かけたので、本当に起こっていることはなんなのかというのを私なりにお伝えしようと思います。

ただ、私も全部把握しているわけではなかったのでNew York TimesやThe New Yorkerなどの現地メディアの報道を翻訳する形でお伝えしようと思います。

こういうときに英語ができてよかったなと思います。世界情勢について自ら調べ、それを伝えることができる。

言語の可能性は無限大ですね。

ということで、主にThe New York Timesが出していたタイムラインをもとにお話していこうと思います。

元の記事はこちらからみれます。クリック

5月25日 ジョージフロイドさん死亡事件

Anna, Cara. “U.S. Embassies in Africa Condemn George Floyd Killing.” Time, Time, 30 May 2020.

アメリカミネソタ州ミネアポリスでアフリカンアメリカンのジョージフロイドさんが白人の警官デレク・ショービンによって首を押さえつけられて亡くなりました。フロイドさんが「息ができない」と訴える様子を撮影した動画がSNSで拡散され、ミネアポリスでプロテストが起こるきっかけになりました。

この動画は探せばすぐにでてきますが、私が最初にTwitterで見かけた時は正直かなり具合が悪くなるほど衝撃を受けました。

武器も持たず無抵抗で「息ができない」と訴えるフロイドさんの首を警官はポッケに手を入れながらなに食わぬ顔でずっと抑え続けているのです。

警察の行為じゃないですよね。

でもこれがまかり通るのが今のアメリカなのです。

抗議活動がミネアポリスで始まる。そして警察は催涙ガスで抵抗。

Taylor, Derrick Bryson. “George Floyd Protests: A Timeline.” The New York Times, The New York Times, 30 May 2020

火曜日にミネアポリス警察の所長はフロイドさんの逮捕に関わった4人の警官を免職しました。そしてFBIの調査団に動画や事件の検証を依頼しました。

結局フロイドさんを死に追いやった警官は逮捕起訴されましたが、その他の現場にいてなにも止めに入らず黙認していた3人の警官は免職されただけで逮捕はされていません。

火曜日の夜に抗議活動が始まり、その夜から抗議活動はだんだんエスカレートして行きました。

パトカーを破壊したり、警察の建物に火を放ったり。

警察は警察で催眠ガスやゴム弾を使用して応戦し、被害は拡大するばかり。

市民vs警察という図は今に始まったことではなくアメリカではよく見かけられることなのです。

抗議活動はアメリカ全土に広がり、ついには州兵が出動

Taylor, Derrick Bryson. “George Floyd Protests: A Timeline.” The New York Times, The New York Times, 30 May 2020

抗議するに値する事件なのにどんどんエスカレートした結果あたかも抗議活動をしている人たちが悪者かのような絵ができてしまいました。

抗議活動はどんどん暴動に繋がり、街では銀行やお店の窓ガラスを割り物を盗む人たちも。

これは一体どんな抗議に繋がるのかというのは謎ですが、秩序の崩壊というのはこういうのを指すんだなと。

もはやフロイドさんの不当な死に対する抗議ではなく思えてしまいますよね。

ではアメリカ大統領トランプさんはなにしてるのか

“…when the looting starts, the shooting starts”

“奪略が始まれば銃撃が始まる”

と発言。

このツイートはTwitter社から暴力の賛美を禁じたルールに反するとして警告表示され、ツイートを隠すという対策が取られました。

大統領のツイートが人を傷つけかねないと隠されるってどゆことって。

さらに、トランプ氏はホワイトハウスをデモ隊から守ってくれていたシークレットサービスを賞賛するツイートをした後に

抗議活動をしている人たちに対し、もしホワイトハウスを攻撃したら

“…the most vicious dogs, and most ominous weapons, I have ever seen”

最も悪質な犬(シークレットサービス)と最も不吉な武器と出会うことになるだろうと脅すようなツイートを。

賞賛するツイートだけでよかったものをこういうことを書いちゃう大統領。

国のリーダーが警察のシステムを非難する前に、デモ活動をしている一般市民を脅迫するようなことが了承されていいのだろうか。

CNN黒人レポーターが逮捕される

5月29日にミネアポリスで抗議活動を取材していたCNNのレポーター、オマル・ヒメネスさんら3人が警察官に逮捕されました。

しかし同じように取材をしていた同僚の白人レポーターは逮捕されず、このことがまた波紋を広げます。

黒人は逮捕され、白人は逮捕されない。

全く同じ行動をしているのに、スキンカラーだけでここまで対応に差がでる。

暴動を起こしている人たちばかりではない

メディア、特にSNSというのは過激な動画が「面白い」と拡散されてしまうのが現状です。

なので皆さんの中にはたっくさん、銀行やお店やスーパーが襲撃されている動画を目にした人もいると思います。

でも、そういう人たちばかりでありません。

警官隊からはぐれてしまった警察を攻撃しようとしている人たちから守ろうとしている黒人の人たちがいたり

ひざまづきちゃんと抗議活動をしている人たちの声に耳を傾けようとしている警察官もいます。

本来目を向けるべきところに目を向けられなくなってしまうのがメディア、SNSです。

なのでぜひみなさんも偏った情報だけに影響されず色々と調べてみてほしいです。

アメリカは決して怖い国ではないし、黒人は悪い人という見解を持たないでほしい

ここまでが一連の今アメリカで起こっている人種差別に対する抗議活動のタイムラインです。

ここからは私の意見です。

Twitterをみていると、暴動動画を拡散して「アメリカやばい」「アメリカ怖い」といったコメントをいくつか見かけたのですが、決してアメリカは怖いところでも危ないところでもありません。旅行や留学をしたことがある人ならわかると思います。

でもそういう動画ばかり目にしてしまうと、すごく怖いことが起こっていると思うのもしょうがないと思います。

でもこうやってちゃんと今の抗議活動の背景を理解すると見方が変わってくるんじゃないでしょうか?(強盗などは私も理解できませんが)

なぜ黒人の人たちはこんなに怒っているのか。

こういう悲惨な事件が起きたのは初めてではないのです。

よく留学を目指している方から「差別的なことをされたことはありますか?」と質問をいただくことがあります。

正直海外に住んで差別を受けたことがない人はいないと思います。

ただ、最近の出来事で言えばコロナ。

アジア人の顔をしているだけで、「国からでていけ!」と罵倒を浴びせられたり、スーパーで並んでいたら私の顔をみた途端に列から外れた人もいたり。

もう私はアメリカに1年、カナダに4年住んでいたので差別を受けることには慣れてしまいました。

でもこれって慣れていいものなのか。

差別を受ける社会が普通でいいのか。

海外では差別を受けることは当たり前ですよと回答するのを正解にしていいのか。

絶対に違う。

私たちは政治家ではないし、警察の教育システムを変えられる力もない。

けれども1人でも多く差別はいけないことっていう小学生でもわかるような理論を理解し、差別を黙認せず、変えていこうと行動を起こすのが大事なのです。

日本に住んでいると人種による差別とはほぼ無縁な生活を送れるので、アメリカでおきてることでしょ?私には関係ないと思う人もいるかと思いますが、今回の事件を機に少しでも考えてみてはいかがでしょうか。

いつ自分自身、自分の家族、愛する人たちが差別の対象、または逆の立場になりうる可能性もある世の中に生きているのだから。


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5 Comments

アバター 津田ゆき子

こんにちは。アメリカは大変な事になっていますね。娘もナパに留学していたので、他人事では無い気がしています。
ところで、トランプさんのツイートの訳、私は違う様に解釈しました。抗議活動をしている人達をthe most vicious dogs, and most ominous weapons, I have ever seenと言っているのではなく、もしシークレットサービスが護衛しているフェンスを突破して、抗議隊がホワイトハウスに入って来よう物なら、これまでに見たことも無い様な、獰猛な犬と武器がお見舞いされる事になる と言っているのでは無いでしょうか?

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アバター Aira

津田様
違う解釈をしていました。訂正しました。
ご指摘ありがとうございます。

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アバター n

とてもいい記事ですが「こうゆう」ではなく、「こういう」です。この様な記事を書くのであれば、最低限の言葉遣いは直した方がいいと思われます。

返信する
アバター にゃふ

記事読ませて頂きました。
私は今高校生で、最近よくTwitterで流れてくる動画や、バズっている外国の方のツイート等が英語で何を言っているのか分からず、アメリカの事をあまりよく知ろうとしなかったのですが、この記事を読んでアメリカの現状を初めて知ることが出来ました。たまたまこの記事を読んだに過ぎないですが、感謝します。

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